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(独)科学技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業 個人型研究 さきがけ JST 数学領域 数学と諸分野の協働によるブレークスルーの探索 |
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数理科学と科学技術の連携 | ||||||||
視覚科学の新たな展開を目指して | ||||||||
数理視覚科学とは何か − 新しい学術分野の提唱 | ||||||||
東京大学大学院数理科学研究科 教授 | ||||||||
新井 仁之 | ||||||||
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もっと詳しく知りたい方へ | ||||||||
最後に参考文献を挙げたいと思います.ぜひご覧ください. | ||||||||
新井仁之,錯視の数理,『社会を変える驚きの数学』(ウェッジ選書,合原一幸編著, 2008)に収録.詳しくはこちら. | ||||||||
私の研究についてわかりやすく述べました.数学的な道具である「ウェーブレット」についても,数式を使わずに解説してあります. |
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新井仁之,視覚の科学と数学,数理科学,2008年8月号から2009年1月号まで連載.詳しくはこちら. | ||||||||
上記のものより,立ち入った説明がしてあります.数学的解説もあります. |
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新井仁之,錯視図版集.JSTさきがけの補助により制作しました.詳しくはこちら. | ||||||||
新井仁之,数理視覚科学プロジェクト. 詳しくはこちら | ||||||||
私たちは数理視覚科学をベースに,より一般的な数理知覚科学の確立も目指しています. | ||||||||
錯視図版集から | ||||||||
この図を見ていると,黄色い円の円周のところに明るい縁が,そして青色の円の円周のところに濃い縁があるように見えてきます.しかし実際にはそのような縁はありません.これは錯視図形の一つであるマッハの帯を丸めて色をつけたものです.色の知覚の数理モデルの研究をしている際に,このような図形を作ったところ強い錯視が現れました. | ||||||||
この錯視のシミュレーションについて興味のある方は,次の論文をご覧ください. | ||||||||
Hitoshi Arai:``Achromatic and chromatic visual information processing and discrete wavelets'', invited paper in Frontiers of Computational Science (Springer), 2007, 83-89. | ||||||||
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錯視の科学館を開館しました.数理視覚科学の成果の一部ですが,ぜひご覧ください. | ||||||||
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視覚と錯視の数学的新理論の研究により平成20年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(研究部門)を受賞しました.日本数学会HPに特集サイトが設けられました. | ||||||||
日本応用数理学会2008年度年会で総合講演をしました.タイトルは『視覚と錯視の数学的研究』です.講演内容の一部が『応用数理』(岩波書店)19巻1号(2009),pp.39-41に掲載されました. | ||||||||
日本経済新聞で,錯視に関する研究成果が報道されました.(2009年2月16日朝刊, 『目の錯覚 取り除け』 | ||||||||
2009年に創刊された JSIAM Letters の創刊号招待論文「2D tight framelets with orientation selectivity suggested by vision science」(with S.Arai) が刊行されました. | ||||||||
『東大は主張する』(東京大学新聞社編,星雲社,2009) で新井研究室が取り上げられました. | ||||||||
雑誌「数理科学」に『視覚の科学と数学』を連載しました. | ||||||||
拙著『ウェーブレット』(共立出版,2010年1月,約480頁) が出版されました. | ||||||||
フラクタル螺旋錯視 (上を参照) がJST数学領域「数学と諸分野の協働によるブレークスルーの探索」のロゴマークに使われました.この領域にはさきがけ(PRESTO)とCRESTがあります. | ||||||||
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補足 | 科学技術振興機構さきがけ とは何か. | |||||||
最後に科学技術振興機構 (JST) の「さきがけ」について簡単に解説しておきましょう. まずJSTのサイトにある趣旨の一部をご覧ください: | ||||||||
国の科学技術政策や社会的・経済的ニーズを踏まえ、国が定めた戦略目標の達成に向けた目的志向型の基礎研究を推進します。(JSTホームページより引用) | ||||||||
2007年に数学としては初めて科学技術振興機構のさきがけ (PRESTO) とCRESTに数学領域「数学と諸分野の協働によるブレークスルーの探索」が設置されました.総括は西浦廉政先生 (北大電子科学研究所教授)です.さきがけとCRESTの違いは,さきがけが個人型研究であるのに対して,CRESTはチームを組んで研究します.またCRESTの研究期間は5年ありますが,一方,さきがけの方は3年間(実際は 3.5年間)です. | ||||||||
私は「さきがけ」の方に応募し第1期生に採用されました.そして視覚科学,脳科学,神経科学,知覚心理学など諸科学と数学との連携,あるいは融合的な研究を始めました.またコンピュータ・ビジョンのような技術と数学の協働的な側面もあります.私の研究は自らの問題意識を発展させ,数学を使って新しい学問を切り開き,科学的な発見をしていこうというものです.この新しい分野を私は視覚数学,数理視覚科学と称しています. | ||||||||
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