『小学二年生』 (12月号,小学館) に掲載された文字列傾斜錯視
私たちがウェーブレット解析を用いて作成した文字列傾斜錯視が,小学館の『小学二年生』12月号(11月3日発売)で紹介されました.まずはその錯視をご覧ください.
文字列傾斜錯視はかなり前にインターネットの掲示板などで流行った遊びで,パソコンで適当な文字を並べて傾いて見える錯視を作るというものです.この遊びが流行って間もないころに,私たちはウェーブレットを用いて文字列傾斜錯視が現れる要因や,ウェーブレットを使った錯視の作り方を研究レポートにしてネット上に発表しました:
今回の錯視もその原理に基づいて見出したものです.もともとは私たちが以前に作成した別の文字列傾斜錯視を掲載したいとの『小学二年生』編集部からの申し入れでしたが,試しに小学二年生の各文字をウェーブレット解析したところ,たとえば「学小年二生」と配列すれば傾くことがわかりました.そしてこちらが掲載されることになりました.
このほか「小」を使わない四文字で,次のような文字列傾斜錯視も作りました:
また「小学二年生」の二と年と入れ替えるだけでも結構強い錯視が作れました: