『世界を魅せる日本の課題解決型基礎研究』展示報告
                 
                     2010年12月7日 新井仁之
                 
  2010年12月6日に東京国際フォーラムにて開催されたJST戦略的創造研究推進事業30周年特別シンポジウム『世界を魅せる日本の課題解決型基礎研究』で新井の研究成果が展示されました.この事業には「ERATO」, 「CREST」, 「さきがけ」があり,シンポジウムの展示コーナーではこれらのプロジェクトからいくつかの成果事例が展示されました.「さきがけ」からは10の成果事例が展示されたとのことで.その中の一つに私のさきがけ研究「ウェーブレット・フレームを用いた視覚の数理モデル」が選ばれ展示されました.  
                 
     
                 
     
                 
  手前のテーブルに展示されてあるのは,新井・新井が発見した「任意の図形を浮遊錯視にするアルゴリズム」(特許出願中)によって作ったもので,「さきがけロゴが浮遊する錯視」です.これを科学技術振興機構さんがりっぱなガラス製のパネルにしてくれました.   
   
                 
  
  上記の錯視は,パネルを上下に揺らすと,さきがけのロゴマークが左右に浮遊して見えるというものです.眼鏡をかけている方は,眼鏡を上下に動かすとロゴが浮遊して見えると思います.もし画面をなるべく滑らかに上下に揺らすことが可能ならば,錯視が見えると思います.お試しください.   
   
  任意の画像を浮遊錯視にすることができるので,たとえば社名,製品名,会社ロゴマーク等々を浮遊錯視にして,チラシ,カード等のデザインに使うと宣伝効果の向上につながるかもしれません.広告産業に波及効果のある新技術として期待されています.  
 
  JSTによるシンポジウム全体に関するレポートもあります.それによるとこの展示は好評だったようです.詳しくはこちら