錯視の科学館 展示 | ||||||||
オオウチ錯視を構成している錯視成分 と オオウチ錯視から作られる浮遊錯視 |
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Illusions constituting Ouchi Illusion and Fuyuu-Ouchi Illusions | ||||||||
2013年6月8日 新井仁之,新井しのぶ | ||||||||
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ここでは,オオウチ錯視をかざぐるまフレームレット分解して得られる錯視画像(第1部)と,オオウチ錯視を浮遊錯視生成プログラムにかけて得られる錯視画像(第2部)を展示します. | ||||||||
第1部.オオウチ錯視を構成する静止画が動いて見える錯視 | ||||||||
オオウチ錯視(Ouchi illusion)は,もともとは Hajime Ouchi さんのデザイン集 | ||||||||
Hajime Ouchi, Japanese Optical and Geometrical Art, Dover, 1977 | ||||||||
に掲載されていたものです.まずはそのデザインを紹介しましょう(原本とは,矩形の比,数が異なります.). | ||||||||
図1.オオウチ錯視 | ||||||||
図1を見ながら,たとえばゆっくりと顔を絵に対して少し横あるいはやや斜めに平行移動させてみてください.丸くなっている部分と地の部分がスライドしているように動いて見えませんか.あるいは図をじっと見ていても揺れて見えると思います.これがオオウチ錯視と呼ばれているものです. | ||||||||
図1を初めて錯視として取り上げたのは,L. Spillmann, F. Heitger, S, Shuller (1986) という海外の錯視研究者たちです.彼らの研究以降,オオウチ錯視はいろいろな人により研究されました.日本でも,蘆田先生,北岡先生,桜井先生、村上先生らによる研究があります. | ||||||||
ここでは,オオウチ錯視をかざぐるまフレームレット分解して得られる錯視画像を展示します.かざぐるまフレームレットは,ウェーブレットをより進化させたようなフィルタ・バンクで,完全再構成性を有しています.さらに各フィルタは,視覚に関する大脳皮質のニューロンによる情報処理と似たような処理をしていると考えられます. | ||||||||
つまり,これから展示する錯視画像は,オオウチ錯視の脳内で行われている分解を推測させるものです.ただし,見やすくするために分解画像の輝度は適当な正規化をしています. | ||||||||
オオウチ錯視は複数の錯視に分解されます.オオウチ錯視はこれら複数の錯視成分が 混合されて構成されていることが数学的にわかります. | ||||||||
図2 | ||||||||
図3 | ||||||||
図4 | ||||||||
図5 | ||||||||
図6 | ||||||||
図7 | ||||||||
図8 | ||||||||
図9 | ||||||||
これらのオオウチ錯視に含まれる錯視の解説は | ||||||||
新井仁之,新井しのぶ:視覚の数理モデルと錯視図形の構造解析,心理学評論 55 (2012) | ||||||||
を参照してください. | ||||||||
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